人間関係でお悩みの方へ

人間関係を考える前に..

自分主義と他人主義という言葉があります。

自分主義とは、自分を中心に物事を考える人。
他人主義とは、相手を中心に物事を考える人。

自分主義は一見、自己中心的なイメージですが、自分をしっかりと持っているので周りに流されません。

他人主義は一見、自分の意見を主張出来ず弱々しいイメージですが、相手の事を考えてあげられる優しい人です。

この自分主義と他人主義が入り混じって人間関係(対人関係)が成り立っています。
自分主義が悪いとか、他人主義が悪いとかではなく、「自分がどの位置でいたいか」という事です。

職場の人間関係で悩んでいたYさんは、好きな仕事なのに、人間関係が原因で仕事を辞めるかどうか悩んでいました。
Yさんと上司の間では、この自分主義と他人主義の対立が生まれていたのです。

Yさんの立場で見てみると、上司に攻撃され、ひどく傷付き、
「なんであの人はわかってくれないんだろう…なんであんな言い方するんだろう」と泣く日々。

上司の立場で見てみると、「なんであの子はこんな事も出来ないんだろう。
もうちょっとしっかりしてほしいわ」と、不思議に思う日々。

お互いがお互いのマイナス面にしか意識がいっていません。
お互いの「これが普通」は皆違うのです。

そもそも「普通」というのはなんなのでしょう。
世間的に見て多数派が普通、少数派が特別とかおかしいなどと位置付けているのが一般的です。
本当にそれで良いのでしょうか。
少数派は普通ではないのでしょうか。
この「普通」という位置付けを、個々の「普通」として捉えた場合、皆が「普通」という事になります。
「私の普通はこうだから」と決めてみるとします。
しかし、皆が「あなたの普通はこうなのね」と理解してくれたら良いのですが、実際は難しいかも知れません。

人間関係の悩みから解放する

Yさんは、結局仕事を辞める事にしました。
他人主義だけだったYさんは、仕事を辞める事に罪悪感があったのですが、
「辞める」という選択肢を選び、初めて自分主義を持ちました。
結果、自分で決めていいんだ!という事に気付いたと言います。
貫く事も大事な事ですが、「辞める」という事は、必ずしもダメだという事ではありません。
Yさんは今、大好きな雑貨屋さんでイキイキと仕事をしています。
貫く事も、辞める事も、あなたの「普通」が教えてくれるはずです。

お互いの「普通」を理解する事。
人間関係を適切に保つには、これは非常に大切なことで、
友人関係や家族間でも同じ事です。

あなたにとっての「普通」は、あなただけのものです。
あなただけの「普通」を探し、より良い未来を見つけるお手伝いをさせていただきます。

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